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お人形の話をしましょう  ウィムジーの巻

1960年から1961年の2年間に American Doll&Toy Corporation (元の"American Character Doll Company"。この年に会社名がかわりました)というお人形メーカーで製造販売されていた、ちょっと変わった雰囲気を持つお人形のシリーズが「ウィムジー」です。20種以上のキャラクターがあり、病気の赤ちゃんから、おてんば娘、花嫁、レーサー、原始人、なぞの髭男、などなど、それぞれが大変個性的なドールたちです。また各キャラクター全部に名前がついています。

ヘッドはビニール(塩ビ)、ボディはスタッフドラバー(詰め物を入れた塩ビ素材)で、足の付け根にはステッチが入っていてぶらぶらと動かす事が出来ます。
残念ながらこの会社は1968年に倒産し、このウィムジーも今は作られていませんが、アメリカでは依然として人気があり、このシリーズの一部のキャラクターは、コレクターたちの間で高値で取引されています。


私たちがこのお人形と初めて出会ったのはアンティークショップを始めて間もない頃でした。大変お世話になっていた京都のアンティークショップ「L.A.SOHO」さんにいた「スージー」という名前の大変かわいい子を見て(上の写真、一番左上です)、それ以来そのかわいさが忘れられず、ロサンゼルスのアンティークモールで偶然ウィムジーを見つけた時には大喜びしてしまいました。

日本のショップさんではほとんど取り扱っていないので、初めて見たという方も多いはずですが、一度手にすると病み付きになってしまうほどの魅力がある、なんとも不思議なお人形です。多分、力を入れてご紹介しているのは日本でも当店だけ。数あるキャラクタードールの中でも、ヴェルサイユが特に自信を持ってお勧めするこのウィムジー、あなたのお部屋にもいかがですか?

上の一番右側にいる「Hedda get Bedda」という変わった名前のお人形、実は病気なのです。ぶつぶつが出てしまった顔、薬を飲んで寝ている顔、元気になった顔、と三つの顔を持つ子です。頭のぼんぼりさんを回すと顔が変わります。左は販売当時のカタログ。

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